第壱話
一千二百有余年。
京都という町は時には戦火を交え、時には地が震え、病も流行れば怪しげな信心も流行った。
だが、人々の本能に基づく行為は時の流れに支配されない。
場所は、京都は高瀬川のたもと。
罪人を流し送った由緒ある界隈の雑貨店の店先。波打つガラスの表戸の内側で、静かにぶら下がっている。
この商品を知る人は少ないだろう。
だが、こうして時代の潮流に消し去られなかった生々しくも悲しい商品名が今なお街の片隅で揺れ続ける光景……
撮影地
撮影日
京都市中京区
00/02/19